木曽路にて・・・奈良井宿~十五夜祭 : 山歩き : heavenly blue雑記帳

鎮神社秋模様
奈良井宿・鎮神社 秋模様


「木曽路」はすべて山の中である。
あるところは岨づたいに行く崖の道であり、
あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、
あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。
一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。


                          
中学だったか、教科書に載っていた藤村のこんな始まりが頭に浮かぶ。

楽しみにしていた立山山行(9/23-26)が天候不良のため中止になった。
そこで残り後半の25-26日に臨みを託して、山計画を立てる。
目的地目指している車中で、紅葉情報をうかがうため木曾駒さんに連絡するが、
あっという間に目的地変更(柔軟性がとりえなわれらです)
急遽、目指せ!御嶽山となった。


-- ◇ 木曽路にて・・・奈良井宿~十五夜祭 の続き --

木曾駒さんは祭り準備で忙しいので、夕刻まで
木曽路散策、奈良井宿を訪れることにした。


奈良井宿街並み
中山道、遠い時代、多くの旅人がここを行き交い、賑わった木曽の十一宿のひとつの奈良井宿
旅人の疲れを癒し、送り出した町並みが今も残っていた。

難所と言われる鳥居峠越えに備えた旅人で「奈良井千軒」と謳われるほどの賑わったそうだ、
街並みは千本格子、大戸、出梁造り等、風情ある宿が軒を連ねている。

千本格子
千本格子


酒屋店先
酒屋店先、酒林が茶色くなり
酒の熟成を知らせる


箪笥階段
とある、貸家の貼り紙があった家
黒く光る箪笥の階段に魅かれる
でも、落っこちてばかりだろうなぁ



宿場町並
出梁造りの宿


出梁造り樋
樋の飾りが映える蒼い空が眩しい


鎮神社
町はずれの鎮神社 本殿
難所の鳥居峠1197m
ここを超えるため、また越えた後、その先の旅の道中支度を整えるため、
奈良井の宿に留まった人たちのざわめきが聞こえてきそうな



木曽大橋
奈良井川にかかる奈良井木曽大橋
茶臼山に源を発し、松本盆地で梓川と合流する奈良井川
樹齢300年以上の木曽ひのき造りの太鼓橋
ひのきは1年に1ミリくらいしか年輪を刻まないそうで
木材として100年以上にならないと利用できないとあった


宿場町通り
まだまだ、奈良井の空は澄み切っていて
木曽路はやまあいを縫って南北に走っている


帰りがけに
寝覚の床レストハウス隣の木曽路美術館に寄る。
寝覚めの床
寝覚の床 渓谷風景


レストハウスに声をかけて、わざわざ鍵を開けてくれて入館。
ちょうど、広重と美人画の渓斎栄泉の合作の「木曽街道六拾九次」展示期間中だった
貸切でなんとも贅沢な時間を過ごす

木曽路美術館パンフレット
パンフレット 歌川広重「木曽路之山川」1857年
広重晩年の雪月花三部作のうちの雪を主題にした図


夜は木曽上松八幡宮の十五夜祭
十五夜祭は作物の実りに感謝する祭りと村の鎮守の八幡宮の
秋祭りが一緒になったものなのか


木曾駒さんが迎えに来て、三年越しの芸ざらいがあるという八幡宮へ急ぐ
すでに1番前の桟敷に席をとっておいてくれて
歌舞伎見物

佐倉義民伝
すでに子別れ「佐倉義民伝」上演中
宗吾と女房おさんの下り


だんまり
本日のメインは木曾駒さんのご主人=○○ちゃんも登場する「だんまり」
見得を切った
「よっ!○○ちゃん、いい男!!」と掛け声をかけると
ちょっとこっちを向いて、恥ずかしげな○○ちゃんだった


それにしても、教育県長野の文化度は凄い
まだ、5歳になったばかりのような子どもが
舞台の見得に夢中になって魅入っている
小さい頃ころから歌舞伎に触れ、
生活の中に息づいている
老若男女が同じ桟敷に座って、人情に笑い転げ、
別れに涙し、隣の店のおじちゃんの名演技に拍手をする
ローカルな話題やアドリブも満載

受け継がれる歴史と演ずる思いが重なる

こんな風土に育った木曾駒さんだからこそ、
普段から教養が滲んでるだなと思った

舞台が終わると
「お練り」が始まる

上松の町にたくさんの祭り提灯が灯る

ひまわりと提灯
夏の名残り


お練り
お練りがやってきた



提灯越しに
提灯の明かりに、太鼓の響きが浮かびあがる
心地よい音色が酔いの宿場町に響き渡る



十五夜祭の月
空高く、月は煌々と冴えて
木曽の夜は静かに冷え始める
きっと明日はいい天気に違いないね
木曽の秋の祭りはこんなふうに
わたしたちを温かくもてなしてくれた
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◇ カテゴリ : 山歩き


[ほ~~~~。 ]          ◇ akemi | URL |  10/06 10:54 | edit
こういうのって、いまだ未体験です。
観光地の商業的な匂いのぷんぷんするお祭りと違って
本当にその土地の皆様が心から楽しみにしてるんでしょうね。
素敵ですね。


[akemiさんへ ]          ◇ きぬ | URL |  10/06 19:22 | edit
この舞台は三年ごとに行われるのだそうです。
衣装も芸も、ほんとに年季の入った見事なものでした。
それでいて、気取っていなくて、
よそから来た私も心の底から、楽しめましたよ。

秋深まる木曽の夜の街を練り歩く神輿も
酔っぱらっているかのように
あっちへふらふらこっちへふらふら
心に染みるお祭りでした


[ ]          ◇ 食う寝るさんだ~す | URL |  10/06 21:49 | edit
奈良井も、十五夜祭も御嶽もいかったですね~。
なんやら、のんびりと楽しめましたよ。
また遊びましょうね!


[ ]          ◇ kumi | URL |  10/06 22:29 | edit
なんか、長野は広いな~と実感ですわ。

この時季、長野では地域のお祭りが盛んでして、、
あっちの空に花火が、こっちの空に花火が!
ハイ、長野は秋に花火なのよね。。。ちなみに夏はあがりません。
で、11月の恵比寿講の時にはど~んと派手に上がります。。。毛布にくるまって、済んだ空に上がる花火を楽しみます。
それに比べると、木曽はやっぱ、しっとりして、風情があるわね~。
そんな木曽のお祭りに出逢えるって、やっぱ木曽駒さんに感謝だわね~、よかったね。
で、翌日御嶽山って、きぬさんそりゃ贅沢したわねv-411


[浸りたい ]          ◇ 岐阜ぺんぎん | URL |  10/07 13:02 | edit
日本中には まだまだ知られていない 祭り
文化遺産が 埋もれているんでしょうね

この前のコメ
福生(ふっさ)は 立川と あきる野の間位に有る
珍しく上京していたんです


[秋祭り ]          ◇ tochiko@ビールの後は氷結。 | URL |  10/07 21:30 | edit
いい時間を過ごされましたねー。
上松町のお祭りかぁ~。
しっとりと静かにお祭りの音が聞こえてきたような感じです。
そして錦帯橋のような
奈良井川にかかる奈良井木曽大橋
>樹齢300年以上の木曽ひのき造りの太鼓橋

木曽駒さんの○○さんも
男前!!






[食う寝るさんだ~すさんへ ]          ◇ きぬ | URL |  10/08 06:48 | edit
はい、思わぬ行き先変更となりましたが、
木曽路の旅は大収穫でした。
奈良井も美術館もお祭りも
いつもなら、素通りしてしまったかもしれませんね。
これからも柔軟で即決な山旅を
よろしくです。



[kumiちゃんへ ]          ◇ きぬ | URL |  10/08 06:55 | edit
同じ長野でも地域性があるんですね。
たしか、上松も木馬引きのときは花火があがるようです。
そっか~、毛布にくるまっての
花火見物もいいな~、、、




[岐阜ぺんぎんさんへ ]          ◇ きぬ | URL |  10/08 07:10 | edit
>日本中には まだまだ知られていない 祭り
文化遺産が 埋もれているんでしょうね
木曽の山あいの町で
歌舞伎が見られるとは、カルチャーショックでした。
岐阜にもそんな隠れた祭りがありそうですよね。

福生、お山じゃなかったんですね~。


[tochikoさんへ ]          ◇ きぬ | URL |  10/08 07:32 | edit
上松の八幡さまの境内の桟敷に
みんなで毛布にくるまって
温かいウイスキー紅茶飲みながら
夢見心地な歌舞伎見物でした。
見上げれば、十五夜も過ぎたお月さまも
一緒に見物しているようでした。
お練りにも、ぞろぞろ着いて歩きました。
ま、約1名途中下車した方がいらっしゃいましたけど。

朝、目が覚めた時、ほんとに木曽のお祭りに
きたのかな~って、ちょっと不思議な感覚でした。


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